あはき法にまつわる広告規制まとめ。チラシ・HP・広告を作るなら事前確認を。

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『「マッサージ」という言葉は本来国家資格を取得したあん摩マッサージ指圧師のみが公言できる』というのは業界に従事する方しか知らないことだという現実があります。世の中では家族に肩を揉んでもらうことを「マッサージして」と言います。だから、体を揉んだり押したりすることはマッサージです。だから鍼灸などの国家資格もリラクゼーション系の非国家資格のサービスも一般の方からすれば「マッサージ」なのです。そういったことはあん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律(以下、 あはき法)第 7 条と柔道整復師法(以下、柔整法)第 24 条に起因するものがほとんどでしょう。実際に鍼灸師やあんまマッサージ指圧師の先生方は「広告規制に長年悩まされてきた」とお話してくださいます。しかしながら、これらの[広告]というものへの解釈が地域や担当の保健所などによって相違がある、ということも見聞きしてきました。今回はそれらに関する議論をまとめました。
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保健所の見解は統一されていない!?

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出典:http://blog.goo.ne.jp/azianokaze/e/79e1273bf99d3c045a52024efab20338
筆者は大学時代から飲食店で働いておりました。その経緯もあって私自身が共同創業した初めの会社はお菓子の専門店でした。私が経営に関わっていた頃既に4店舗を運営しておりました。そのとき、3店舗分の営業許可申請を取りに保健所に行ったのを今でも鮮明に覚えています。その経験から当時学んだことは、「保健所は地域によって対応が全く違う」というものでした。ある地域では営業許可まではスムーズでした。しかし検便は年に必ず2回行わなければならない、という厳しいものでした。確かに飲食店を運営する業者は原則検便は行うべき義務とされていました。しかしある地域では「余裕があればやってください」というような緩いものでした。要はその地域、さらに言えば担当者の回答が営業に大きな意味を持つということです。株式会社ゴラッソさんが治療院に関わる広告に関して、同じように保健所の意見がばらばらである、というご指摘をされている素晴らしい資料がこちらです。
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こちらは、全国84の保健所に上記の広告規制について質問しその回答を検討したものです。回答のばらつきから広告規制についての見解が統一していないことをご指摘されています。また、なぜそのようなことが起こるのかを「医療広告ガイドライン」に存在する矛盾点に焦点を絞りご説明しています。ご覧いただいくことを強くお勧めする資料です。

店舗外に症状名を記載することは本当にだめなのか?

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出典:koukoku.pdf
koukou.pdfには大方の保健所が次のように回答したとあります。

◎症状名の掲載について
広告については、法律で広告できる項目が制限されています。従って、症状
名は項目に含まれていないことから広告することはできません。
◎ホームページの取り扱いについて
ホームページに関しては、法が制限する「広告」とみなしておりません。
インターネット上のホームページは、当該施術所の情報を得る目的を有する
者が閲覧するもので、従来から情報提供、広報として取り扱われており、原
則として広告規制の対象とみなされておりません。ただし、インターネット
上のバナー広告やキーワード広告などは広告制限の対象となります。
◎広告に関する指導などについて
保健所では、施術所開設等の監視時に広告制限に抵触するものを発見した場
合や、通報があった場合などに注意、指導をしております。

これらを読むと
症状名は広告できない。
・だけどホームページは広告規制の対象ではみなされていない。
・だからホームページ内なら症状名は載せられる。

と理解できます。ですが、これらのような回答だけでなく正反対の回答をする保健所もあったと。以下引用します。

・症状名につきましては、それもその施術所の業務の一つであるという
認識でおりますので、やむをえないということになります。ただし、
施術所名より目立つことのないよう、文字の大きさ等ご配慮ください。
„ ・あはき法 7 条、柔整法 24 条には広告できる要項として症状名は明記さ
れていないため、広告の制限に抵触します。ただし、施術所の窓に「肩
こり」「腰痛」などの症状名のみ書かれているのは、それをどうするか、
例えば治すとか効くとか適応症という表現がなければ症状名だけをも
って誤解を招くかどうかの判断は難しいものがあります。
„ ・法に掲げられている事項以外は広告ができません。症状名は、掲げても
いい事項には含まれていません。もし広告として掲げているのなら法
に抵触することになります。ただ、何をもって広告とするかというこ
とがあります。広告の定義としましては、医療広告ガイドラインにより
ますと…

これらを読むと
症状名は業務の一つである。
・広告として掲げているなら法に抵触すると。
・広告かどうかは医療広告ガイドラインを読んでください。

と言っています。確かに同じ保健所なのに回答がばらばらなのがわかります。

グーグルは医療ガイドラインに従うと広告でない?

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出典:http://mashable.com/category/google-search/
議論の中心は広告についての規制について明記している医療ガイドラインへと移っていきます。
正直内容は法律に対しての解釈を述べています。すべて理解するには多少の読解力が必要です。
とても乱暴ですが、ゴラッソさんの主張を端的に述べている点を引用し、まとめます。

グーグル社が世界最大の広告会社の地位を築けた理由。
それは利用者が求めている情報(広告)を提供する仕組みを作ったからです。
従来の広告は、他の情報を押しのけて広告を人々に見せつけるものでした。
要するに、見たくないものを見せ、買いたくないものを買わせるのが従来の広
告だったといっても過言ではありません。
グーグル社がやってのけたのはその正反対です。

述べられているのは
・医療ガイドラインで言うところの広告は「他の情報を押しのけて見せつけるもの」
・だけど。グーグルが提供しているサービスは「検索」であって、
・かつ探したいものに関連したホームページやブログの情報を提示している。
・なのでグーグルで出すリスティングは医療ガイドラインで言うところの広告ではない。
つまり、「グーグルに出稿する広告は広告に当たらない」と言っています。
賛否両論あると思いますが、広告規制が時代遅れであることは間違いないでしょう。

以下に広告規制や医療類似行為に関連する情報をご紹介します。

「マッサージ」という表現は有資格者だけのもの?

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出典:ほんとうの整体の話をしよう

整体やマッサージのようなもの(※脱法マッサージ)は、マッサージではないので、「マッサージ」という言葉は使えません。まぁ、当たり前です。
ですから、看板にもメニュー表にも「マッサージ」という言葉はありえません。

もちろん、これは広告宣伝にもいえることで、こちらはけっこう厳しいです。
ホームページなどでは、「リラックスマッサージ」や「クイックマッサージ」などといった「○○マッサージ」と「マッサージ」に何かをつけた表記は、いちおうセーフです。
※ホームページは広告宣伝ではないということ、また、ホームページやブログの位置づけが法的に整備されていないためかと思われます。

気をつけいた整体院のチラシ表現

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出典:人力検索はてな

マッサージは本来あん摩マッサージ指圧師だけのもの?

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出典:iryouruiji.pdf

マッサージなどを仕事とする人は、養成機関で3年以上学んだ後、国家試験に合格して得る免許が必要としている。

まとめ

・あはき法に関する広告規制は保健所が絶対とは限らない。
・法律が時代遅れになっている。
・マッサージは該当の養成機関で3年以上学び国家資格を有するものに適用


いかがでしたでしょうか。治療院やリラクゼーションサロンを取り巻く環境はめまぐるしく変化しています。また、法律が追いつくにはあまりにも早いスピードで技術は進歩しています。人の体を改善する仕事を続けるには、技術の熟達に限らず世の中の変化にもアンテナを張っていくことが求められています。皆様のご活躍を心より応援しております。

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Takeru Yamamoto
About Takeru Yamamoto 27 Articles
初めまして。SharePistの山本です。SharePistを「一人でも多くの現代人に理想のセラピー」を発見するツールとして使っていただくために日夜邁進しております。タイへの旅行をきっかけに、日本の現代人はもっと多くのマッサージやセラピーを受けるべきだ!と思ったところから当サイトはスタートいたしました。普段はセラピストの方のサポートや、記事の投稿を担当しております。今後、さらに多くの現代人が理想のセラピーを探せるお手伝いができるよう努力いたします!

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